どれぐらい視力はでますか?


まずは、人間の目はどのようにして見ているのかお話しします。
最近はデジカメブームですが、今までのカメラの構造と言えば、光量を調整する「しぼり」、光を屈折させる「レンズ」、像を焼き付ける「フィルム」ですね。
人間の目は、「しぼり」が虹彩、レンズが角膜と水晶体、フィルムが網膜です。網膜(特に眼底の中心にある黄斑部)で感じた光の信号は、視神経によって伝達され脳の視覚中枢で初めて映像として認識されています。白内障手術はにごったレンズを取って代わりに人工レンズを入れるという手術ですから、最終的に視力を決定するのは、角膜、網膜、視神経、脳の機能となります。
これらの機能に支障があると充分な視力が出ないことがあります。
例えば、 ◆角膜がにごっている(ほしが入っている)
      ◆眼底の病気がある(眼底出血や老人性黄斑変性症 etc)
      ◆緑内障で視野障害が進行している
      ◆視神経の病気で視力が落ちている
      ◆脳梗塞の後遺症がある
など、種々の条件によって視力が決まってきますので、個人差がありますし、手術後も他の視力に影響する病気が起これば視力は変化します。
 手術後も糖尿病、高血圧、動脈硬化などの成人病に気をつけることも大切です。


                                       
                                                  

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